シュエバゾン

ヤンゴン在住の人は一度はお世話になったことがある

お菓子屋?デザート屋?のお店シュエバゾン。

ここはお菓子屋なのにどうしてシュエバゾン(金エビ)なのか

前から疑問に思っていた。

 

実は以前はやはりエビを扱う仕事。

それもエビや魚で魚醤を作り販売していたとのこと。

オナーの名前を冠した商品

プイン カウン ガピ(プインカウンがオーナー名、ガピは魚醤)は、

その当時知らない人がいないくらい有名だったらしい。

 

 

写真はタケタにあるシュエバゾン

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ビルマ社会主義計画党 (Myanma Hsoshalit Lanzin Pati・通称 マサ

ラ) 時代にビルマ連邦社会主義共和国憲法が制定され、ネ・ウィン

が大統領になったが、その社会主義計画の一環として国民の

所有する資産が国有化された。

 

シュエバゾンの所有する魚醤工場等資産もその時没収された。

 

因みにこの国による社会主義の名のもとの没収は、

基本的には個人の住居以外の工場、店舗等で

政府の関係者、うまく取り入った者、

さして家値のない資産は没収を免れた。

 

逆に政府関係者に嫌われた者は、

コン屋(道端でタバコと一緒に売っているキンマ屋)

を営む小さな商店まで政府に没収されたとのこと。

 

その資産没収と同時に多くの資産家は刑務所に入れられデモ等

反政府活動が出来ないようにされた。

 

刑期は刑務所内での刑務官への付け届け料、出所後反政府活動できない

ように精神的に萎えて政府に従順になっているか等で変わったとのこと。

(因みに知人は1年半入所していたとのこと。)

 

このシュエバゾンのオーナー プイ カウン氏(中国系)は、

没収後、今までの魚醤販売を諦め、

新たに菓子屋の事業を始め

現在のシュエバゾンを築き上げたとのこと。